フリースタイルカヤックという競技を聞いたことがありますか?
日本ではマイナー競技で、試合や遠征に行くための資金繰りも困難です。しかしそのカヤックで日本人女性が世界一の座に何度も輝いたのをご存じでしょうか。
高久瞳さんは、22歳の時からカヤックに人生を捧げ、活動費用を捻出するため節約を楽しんでいます。
本日は、カヤック世界女王の座に君臨する高久瞳さんについてお伝えしていきます。
高久瞳さんの経歴や学歴は?
高久瞳さんはどうやって資金を演出したの?
高久さんの昼食代が200円だったって本当?
高久瞳の経歴&学歴とプロフィール!成蹊大学卒!
本名:高久 瞳(たかく ひとみ)
生年月日:1982年3月26日 (2024年現在 42歳)
出身地:東京都杉並区
学歴:富士見高校、成蹊大学文学部日本文学科卒
血液型:B型
星座:牡羊座
家族:5人兄弟
子供のころから体を動かすことが大好きで、運動ばかりしていました。
大学を卒業して、営業職に就き、会社員としての人生を歩み始めました。
このまま普通の人生を歩む予定だった高久さんが人生の分岐点に立ったのは2004年、社会人1年目の夏でした。
社会人のアウトドアサークルに参加していた兄にカヌーに誘われます。
最初は軽い気持ちでいきますが、カヌー競技の一つである「フリースタイルカヤック」のアクロバティックな演技をみて、あっという間に心を奪われます。
「私が求めていたのはこれだ!人生をかけて取り組みたい!」
その場で、フリースタイルカヤックを始めると決意しました。
こうして、その後の人生をカヌーに捧げることになりました。
高久瞳は元営業ウーマン!昼食代200円で練習資金を捻出!
カヌーを始めるようになり、生活が一転します。
それまでは、平日は仕事、週末は友人達と遊ぶというサイクルでした。しかし友人達とは連絡を取らなくなり、今までならたまに会っていた親戚たちとも、冠婚葬祭くらいにしか会わなくなりました。
それほどカヌーに没頭したのです。
将来的にはカヌーに専念するため、正社員として働いている間に練習や海外遠征の資金を貯める計画を立てました。
日本ではマイナー競技のカヌーにスポンサーはほとんどつきません。
練習にはカヌーを運べる車が必要です。海外遠征ならカヌーを運ばなければいけないため、普通に旅行する以上にお金がかかります。現地でのレンタカーも必須です。
まず年間100万円を目標とします!
実家暮らしで家賃は必要ないとしても、いくらか生活費をいれていました。
そこで、調整しやすい昼食代を200円と設定します。もともと節約好きで、お惣菜の半額セールや、200円以内で買えるお弁当を探したりしました。
海外遠征では、宿泊節約のためテントに泊まることもあります。
また練習帰りに魚釣りや河原で山菜を摘み食費を浮かすこともしばしばです。
こんなカツカツの生活が苦しいとは考えていません。2024年10月22日のインタビューでは次のように答えています。
カヌーに乗っているときは、自然の中に身を置いています。すると、お金の問題はたいしたことではないと感じて…。
自然のなかでとれたての魚や山菜を食べるのは、体にもいいし、おいしいし、お金もかからない。ある意味で最高のぜいたくですね。 情報引用元:https://chanto.jp.net/
魚釣りではどんどん腕を上げていき、ナマズやスモールマウスバスを釣ることもあります。
また遠征先で知り合った多国の選手が、自宅での宿泊を申し出てくれることもあります。
そうこうしながら2014年、10年務めた会社を退職。練習と競技に専念することになりました。
高久瞳・カヤック世界女王の競技成績!カヌーでも銅!
2011年度から国内大会に出場します。
2012年度にはすでに日本代表選手となり、ワールドカップへ参加します。
そして2013年、ワールドチャンピオンシップに初参加。K1種目で銀メダルを獲得。翌年ワールドカップではK1総合優勝しました。
その後も世界大会に果敢に挑戦します。
2016 開催地アルゼンチン・サンファン州 | ワールドカップ | 金メダル4つ獲得。完全優勝。 |
2017 開催地アルゼンチン・サンファン州 | ワールドチャンピオンシップ | K1種目銅メダル、SQT種目銀メダル。 |
2018 開催地スペイン・ソルト | ワールドカップ | K1とSQT2種2大会で金・銀が2つ・銅1つ獲得。 |
2019 開催地スペイン・ソルト | ワールドチャンピオンシップ | K1種目で金メダル、SQT種目で銀メダル。 |
2024 開催地ドイツ・プラットリング | ICF カヌーフリースタイルワールドカップ | 女子カヤック部門1位 女子カヌー部門3位 |
高久さんはずっとカヤック競技をしてきました。今までのメダル獲得数は約30個にのぼります。
しかしカヌーは2024年に始めたばかり。2024年のカヌーで獲得した銅メダルは日本女性初の快挙です。
まとめ:高久瞳の経歴は?成蹊大学卒の元営業ウーマンで昼食代は200円!
本日は、カヤック世界女王・高久瞳さんについてお知らせしました。
高久さんが22歳でカヤックに出会ったこと、そのために親戚や友人達との付き合いも絶ち、毎週練習に励んだこと。
また活動資金の貯金のために、昼食代200円とし、今でも魚を釣ったり、テント泊で経費を浮かしていることをお知らせしました。
愛するカヤックのためにすべてを捧げた、と言っても過言でない高久さんのバイタリティーあふれる人生。
日本女性として初の快挙を成し遂げた高久さん。今後も注目していきましょう。
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