【画像】九龍城砦の現在の場所は何？香港スラム街九龍城寨は記念公園！

九龍城砦または九龍城寨（広東語発音：gau2 lung4 sing4 zaai6）は、1994年の完全消滅から2024年現在で30周年を迎えました。

香港と中国で公開されている九龍城砦を舞台にしたアクション映画「九龍城寨之圍城（英題：Twilight of the Warriors: Walled In）」記録的大ヒットの中、九龍城（城は町の意味）は第二の繁栄を迎えるための準備が着々とすすんでいます。

本日は九龍城寨についてこんなことをお知らせします。

【画像】ホンコンのスラム街九龍城砦ってなに？

人口密度は約190万人/㎞²、面積0.026㎞²（約200mｘ120～150ｍ）の土地に5万人がひしめき合って暮らしていました。畳1畳に3人がいた計算になります。

そんな九龍城砦がどうやって完成していったのか、説明していきましょう。

1898年、イギリスは深圳河以南の新海地区、および南の島群を99年の期限付きで租借しました。

この時、九龍城砦は租借地から除外され、条件付きで清国役人が常駐します。しかしその後「イギリスの軍事活動の妨げ」になったことを理由に役人たちは追放されます。

1940年代の中国内戦が激化、1949年中華人民共和国の樹立により、大陸からの難民がなだれ込みバラックを建設。スラム街が徐々に肥大化していきました。

難民の流入は1960年前半になっても止まらず、その後も人口は拡大、無計画な増築が繰り返されたため、内部は「一度入ると出てこられない」といわれるほどに迷路と化します。

文字通りの無法地帯となり、反社会勢力の活動、無免許の歯科医、海賊版の出版などが公然と行われていました。

話題の映画、九龍城寨之圍城（英題：Twilight of the Warriors: Walled In）」の予告動画です。

1970年代後半からは、住民たちが力を合わせ自警団を組織し治安の改善に努めたため、1980年代後半には城内の方が、他の低所得地区と比べてむしろ安全だったとも伝えられています。

香港の中国返還に向け、１987年政府の発表により、取り壊しが決定。住民たちを政府が用意した団地や、ベッドタウンに移動させるた保証交渉が始まります。

1993～1994年にかけて取り壊し工事が行われました。この時敷地内で見つかった石製の扁額により正式名所が「九龍寨城」と明らかになりました。

九龍城砦が舞台の香港映画はこちら

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【画像】九龍城寨の現在は記念公園！

1995年から小規模のサッカー場、バスケットボールコートなどのスポーツ施設にショッピングセンター、そして九龍寨城記念公園が造成されました。

公園は中国式の庭園や、九龍城寨の資料館が作られました。この資料館はかつて九龍城寨の中心部に最後まで残され使われていた老人ホームを改修した建物です。

啓徳空港がなくなった今、観光客が訪れることが少なくなったこの町で、公園は近隣住民の憩いの場となっています。

九龍城寨記念公園の場所は？どうやって行く？

地下鉄　宋皇台駅B3出口から北へ徒歩約12分