兵庫県知事・斎藤元彦氏が2024年3月、パワハラを告発され波紋を呼んでいます。
これを受けて開かれた記者会見で、斎藤知事は、辞職の意思はない旨を強調しました。
本日は、斎藤元彦氏をめぐるパワハラ疑惑についてこのような内容をお伝えしていきます。
告発文には何が書かれてあった?
パワハラ疑惑の内容は?
斎藤元彦知事へのパワハラ告発文書はいつ?だれが告発した?
まず一連の出来事を順に振り返ってみましょう。二つのニュース記事を元に表にまとめました。
3月 | 兵庫県県民局だった男性が、一部の報道機関に3月12日付けで「告発文」を配布 |
3月27日 | 前県民局長は4日後に迫っていた退職を保留処分、県民局長職解任。 |
知事「勤務時間中に嘘八百をふくめた文書を作って流す行為は公務員として失格。被害届や告訴などを含めて法的手段を進めている」 | |
5月7日 | 内部調査は、告発文の核心的な部分においてすべてが事実無根との結果が発表。県民局長は停職3カ月の懲戒処分 |
6月13日 | 県議会:51年ぶりとなる『百条委員会』の設置決定 |
6月20日 | 知事は疑惑の全てを否定しながらも反省点に言及「職員の皆さんとコミュニケーションが不足。自分自身が変わっていくことが大事」 |
『百条委員会』では、議会が強力な権限で関係者の出頭や証言を求めることができます。偽の証言や、正当な理由なしに出頭拒否をした場合、禁固刑を科せられることもあり。「伝家の宝刀」ともいわれています。
さてこの告発文を配布したのは 県の男性職員。 プライバシー保護のため、氏名は明かされていませんが前西播磨県民局長の男性職員(60歳)ということです。
そしてこの男性職員は、7月19日『百条委員会』で証言する予定でした。
斎藤元彦知事は何をした?パワハラ告発文書の内容は?
今回パワハラと言われている内容を、現代ビジネスの記事を元にまとめると、以下のようになります。
- 公職選挙法違反疑惑
- 自治法違反の疑惑
- 職員・関係者への叱責
- 企業からの贈答品
情報引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/837c0af2a6e5a05750ca9124000d68489bb2788b
具体的な内容については、このような記事が記載が確認できました。
まず公職選挙法違反疑惑について、告発文からの引用とされています。
「県知事選の時に、県庁職員が斎藤知事にすり寄ろうと『斎藤に入れろ』と触れて回ったのは事実です。私自身も内部告発に出ている斎藤知事側近の県庁幹部から、『斎藤一択だ、家族とかまわりにも言ってくれよ』と投票を強要されましたから間違いない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/837c0af2a6e5a05750ca9124000d68489bb2788b
さらに職員・関係者への叱責についても、文書からの引用がありました。
《20m手前で公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らす》
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/837c0af2a6e5a05750ca9124000d68489bb2788b
また、次のような内容もみられました。
《贈答品の山 斎藤知事のおねだり体質は県庁内でも有名。知事の自宅には贈答品が 山のように積まれている》
《(兵庫県内の)T社と兵庫県はスポーツ連携協定を結んだ。そして、ヘルメット着用のキャンペーンを展開している。そのPR用の写真はT社のロードバイク(約50万円)に跨る知事。そのバイク撮影の後、知事へ贈呈された模様(偽装的に無償貸与の形をとる。ほとぼりが冷めるまで県庁で保管されるなどの小細工がなされているのかもしれません)》
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/837c0af2a6e5a05750ca9124000d68489bb2788b
どちらの発言も、記事の中では「現役兵庫職員のAさん」の証言、とされています。
別の件では、兵庫県の現役幹部職の証言がありました。
「(はばタンPay+の)ポスター・うちわに知事の顔写真がないってことを、知事が気に入らなくて、その時に説明をしていた人間は、『お前では話にならないから帰れ、上司を呼べ』と言われ、顔写真が入ったと聞いています」情報引用元:https://www.ktv.jp/news/feature/240522-hyogochiji/
追記:
8月20日のヤフーニュースでは、県職員を対象に行われたアンケート調査で、県知事の新たなパワハラ疑惑や証言が多く寄せられている、と報道されました。
パワハラの例として以下のような具体的な内容が挙げられています。
斎藤知事がエレベーターにすぐ乗れなかった際、職員に対し「お前はボタンも押せないのか」と大声で叱責した。
「気に入らないことがあると机をたたいて激怒する」、「到着が遅れそうになると公用車の座席を後ろから蹴る」 情報引用元:https://news.yahoo.co.jp/
職員の間では、
「瞬間湯沸かし器」
「暴君」
と呼ばれていいたとも、ヤフーニュースで報道されています。
職員9700人の約4割である、約4500人がアンケートに回答。パワハラを目撃した、或いは経験したという職員は、回答した職員全体の1.3%でした。
齋藤元彦兵庫県知事の学歴とプロフィール
本名:齋藤元彦(さいとう もとひこ)
生年月日:1977年11月15日(2024年現在 46歳) 出身:兵庫県神戸市須磨区
高校:愛光中学高等学校(中高一貫)
大学:東京大学経済学部卒業
職業:第53代 兵庫県知事
まとめ:斉藤元彦のパワハラで何をした?自分の写真がないと激怒するおねだり体質?
今回は斉藤元彦知事への告発文の内容について、お伝えしました。
パワハラ疑惑に対して、知事は見解を異にしていることから、真偽を解明するのには、しばらく時間を要するようです。
また知事は「辞職はしない」「よりよい県政を進めていくことが責任」と話しましたが、この対応に納得できない県民や県庁職員も多数いるようです。
追記1:
7月18日、毎日新聞のニュースによると、「ひょうご県友会」と「県職員退職者会」は、斎藤知事に県政正常化について申し入れました。これは事実上の辞職勧告となります。
副知事である片山安孝氏は7月末での辞職を表明しますが、知事は知事の意思を否定しています。
追記2:
7月24日のニュースによると、斎藤元彦知事は辞職の意思がない事を改めて述べました。
「私としては、これから百条委員会、第3者委員会を通じて今回の問題の対応をしっかり行っていくということ。そして県職員の皆さんとの信頼回復の再構築、そして県政を立て直していくっていうことが私の果たすべき、責任の果たし方だという風に考えています」引用元:https://jisin.jp/
追記3:
9月19日のヤフーニュースによると、斎藤知事に対する不信任決議案が全会一致で可決されました。
この結果を受けて、取材を受けた知事は以下のように答えています。
「法的、内容も含めてきちっとやってきた面はあるが、結果責任として重い」と語り、文書問題について自身の責任を初めて認めました。 情報引用元:https://news.yahoo.co.jp/
今後について『解散』『失職』『辞職』いずれかの決断についての明言は避けました。
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